雅楽で演奏する笙という楽器です。 　見た目の良いものは往々にして音もよろしいもので、こちらもそれにたがいません。帯を外しても全くぐらつくことなく、息漏れもありません。リードはやや軽めで、タイトかつ澄んだ音、洗練された厚みのある音を奏でてくれます。右人差し指を入れる千と比の間隔はやや狭いのですが、男性で、指の太めの私でも大丈夫です。極太のかたは難しいかと思われます。 　また、数ヶ所に縦に髪の毛ほどの太さの割れが見うけられますが、浅いので特に問題ありません。また十の竹だけ他の竹に比べて明るい色あいです。時々このような笙を見かけます。これも景色のひとつなのでしょう。頭にはわずかにひびが入っています。根付けは栗色で珍しいものです。漆黒が経年変化のものではありません。帯に返しが付いているのも珍しく、理にかなっています。尚、作者はわかりませんが、名匠の作と思われます。 　◯洗い調律調整済み　今年2月 　◯リード二～三枚交換 　◯千リード削り 　◯屏上調整、舟底調整及び柿渋塗布 　◯その他、頭や竹の補修 　◯金具みがき及び帯締め直し 　◯ケースはおまけ程度です 　以上、主観も含め疑念を持たれた方は、購入をお控え下さいませ。NC.NRで、くれぐれも自己責任でお願いいたします。高価なお取り引きゆえ、実際に楽器をご覧になって頂き、演奏して、ご納得頂いた上でご購入頂きたいので、現物確認、試し吹きをご希望の方はご相談くださいませ。